髙橋 ゆり
確定拠出年金や投資に関心を高める20代へ応えるために

DCアドバイザー、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ジェロントロジー・マイスター

髙橋 ゆりさん写真
Q 現在のお仕事とDCアドバイザーの資格をどのように役立てていますか?

ファイナンシャルプランナー、そしてDCアドバイザーとして、金融機関から委託を受け、企業型確定拠出年金(企業型DC)の新入社員教育や継続教育、ライフプランセミナーなどの研修を行っています。また、専門学校では学生向けに「お金の授業」として金銭教育を行い、夕方の空いた時間には個人相談もしています。

学生でも、確定拠出年金(DC)やNISAなどへの関心が高く、DCについて質問を受けることがあります。そうしたときに、DCアドバイザー資格を持っていてよかったな、と感じます。

特に、これから就職する企業が企業型DCを導入しているという学生の方は真剣に授業を聞いており、「自分でも投資をしてみたい」と楽しみにしているようです。iDeCoに関心を持つ学生もいます。 若い方にこんなにDCが浸透しているのか、と驚かされます。 就職を決める際に「企業型DCがあること」が決め手になったという学生もいるくらいです。

Q 昨年の企業年金の制度改正はどのように感じましたか?

本年末(2026年12月)から、iDeCoと企業型DCの拠出限度額が、第2号被保険者については月額6.2万円へ引き上げられます。素晴らしいことではありますが、限度額いっぱいまで拠出できる方がどれだけいるのか、少し心配でもあります。

晩婚化の影響もあり、50代でもまだ子育てにお金がかかるご家庭を多く見ます。また、子育てが終わっても、「拠出できるお金がない」という話を聞くことがあります。

そこで大事になるのが、家計の見直しです。老後のために「お金を出せない」のではなく、生命保険や住宅ローンの見直し、あるいは無駄な出費がないかをチェックすることで、「お金を出せる状態にする」ためのアドバイスを個人相談では行っています。

また、マッチング拠出の制限撤廃については、特に若い世代が喜ばれています。これまでは事業主掛金が少ない方は、ほとんど拠出ができませんでした。それが拠出できるようになったのですから、とてもよい改正だと思います。

Q 研修で心掛けていることを教えてください。

私自身が金融機関出身ではないため、研修ではできるだけ金融用語を「わかる言葉」に置き換えて話すようにしています。DC研修で関心が高いのは、何と言っても商品選びです。ただし、具体的な商品推奨はできないため、「わかりやすく伝えること」に重点を置いています。

研修前には、その会社の運用商品ラインナップや運用レポートに目を通し、実際にどのような企業へ投資しているのか、組入上位10社の名前を紹介することもあります。すると、「アマゾンに投資できるんですか!」という喜びの声が上がることもあり、投資信託を一気に身近に感じてもらえます。

研修イメージイラスト
Q DC協会へのご要望等をお願いします!

DC協会の「イラスト似顔絵付き名刺」が気に入っており、何回か作成しています。イラスト付きの名刺は相手に強い印象を与えるようで、「似ていますね」「どこで作ったのですか?私も作りたいです」などと会話が弾みます。

冒頭でもお話ししたように、DCが世間に浸透してきたおかげで、名刺を出すと「DCの相談もできますか?」というように話が広がることもあります。DCアドバイザーという、わかりやすい資格名称のおかげですね。

DC協会のホームページもよく見ています。ネット検定を利用して情報整理をすることもあります。今後も、よりよい情報提供をお願いします。

(2026年5月19日実施/
本記事はホームページ掲載用に編集・再構成して掲載しています。全文はDC協会会報誌でお読みいただけます。)

髙橋 ゆり

DCアドバイザー、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ジェロントロジー・マイスター。 企業型確定拠出年金(DC)の投資教育やライフプランセミナーの講師として活動するほか、専門学校で若年層向けの金融・金銭教育にも携わる。DCや資産形成をわかりやすく伝えることを得意とする。