私は現在、講師を職としております。ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引士の資格取得講座と並行して、企業型確定拠出年金のセミナー講師も活動の3分の1を占めています。
DCセミナーは西日本(沖縄・四国・大阪など)で年間50回近く登壇。金融知識ゼロから2級FP、CFP、DCアドバイザー資格を取得し、保険代理店時代の経験を活かし、多くの人に金融リテラシーを伝える活動を始めました。
「かつての自分のように金融に不安を持つ人たちの助けになりたい」という思いが、現在の講師活動に繋がっています。
ファイナンシャルプランナーの資格だけでなく、DCアドバイザーの資格があることで、「より専門知識を身につけた講師」と企業様にも安心感を与えていると思います。
株価の急落に多くの心配の声がありましたが、私は一貫して「上がり続けるものはなく、下がり続けるものもない」と伝えています。
歴史的にも暴落と回復の繰り返しがある中、投資に必要なのは「長期・継続・分散投資」の考えです。急な売買よりも、リスク許容度に応じたアセットアロケーションを心がけるべきだと伝えています。
大事なことは、右往左往しない。右往左往する方が買い急ぎ、売り急いで実損が生じるのです。
今の相場が下がっても売却しなければそれは「含み損」にしかすぎません。利益も同じで売却し利益確定しなければ「含み益」。すべて幻です。
暴落時に急に動くことは難しいし、いきなり動くことは期待とは逆の効果を生むことも多いと思います。
大事なことは、以下の3点です:
運用をする場合、全財産を投資に充ててしまうと、家計に不測の事態が起きた際に売却して実損が発生します。
自身の家計の中から、貯蓄や給与の中で少し負荷がかかる程度の余剰資金で運用することが重要です。
またリスク許容度に合わせたアセットアロケーションを考えることも必要です。
たとえば、リスク許容度の低い方には、債券の比率を高めた運用、為替影響の考慮も重要です。
投資の目的を明確にし、運用期間と金額を考慮したうえで複利効果を活かすことがポイントです。
確定拠出年金は60歳から75歳までの受取開始が選択できるようになり、暴落時に15年の回復期間を得ることができます。
ドルコスト平均法を活用し、相場が下落した局面では「平均購入単価が下がる=利益を得やすくなる」と考えます。
資産運用には表と裏があり、株価が下がれば債券は上がる、円高ならドル安といった相関関係があります。
複数の資産に分散することで安定的な運用が可能になります。
投資と投機は異なり、大切なのは目的をもって、NISAやDC制度などの活用を図ることです。
セミナー後によく「もっと早く知っていればよかった」という声をいただきます。学歴も特別な経歴もありませんが、35歳でシングルマザーになりFP資格を取得し、今があります。
今後も分かりやすいセミナーで、より多くの方に金融知識を届けていきたいと思っています。制度面では、iDeCoとの一元管理や継続教育の義務化に期待しています。
是非、DC協会でイベントや交流会、勉強会を実施していただきたいと思います。 現在もセミナーなどを主催していただいておりますが、もう少し平易な交流から会員の情報交換の場があればと思います。 私がDC講師として今あるのは、DC協会の勉強会で先輩講師の方とお話をできたことです。
どうやれば講師としての活躍の場が拓けるか。また日々のセミナーや企業担当の疑問や悩みなどを話せる場がリアルであれば、より一層のDCアドバイザーの地位と認知の向上となると感じております。(2025年6月16日実施)